今日は久しぶりに、新宿のアクタスへ行ってきました。
アクタスには以前からよく足を運んでいましたが、リニューアルしてからは、以前よりも北欧の家具やインテリアの展示が多くなった印象です。
北欧の名作家具もたくさん並んでいて、北欧家具が好きな方にはたまらない空間です。


そんな今回の目的は、アーティストのcoricci(コリッチ)さんの原画展を見ることでした。
coricciさんの作品は、いつから知ったのかはもう覚えていないのですが、以前からInstagramでチェックしていました。
デジタルでは作品を見ていたものの、原画を見るのは今回が初めてです。

動物をモチーフにした作品も多く、猫もたくさん描かれているので、猫好きの方ならご存じの方も多いかもしれません。
以前は名前や作品の雰囲気から、海外のアーティストなのかなと思っていたのですが、日本人のアーティストだと知ったときは少し驚きました。
イタリアで活動されていて、「こういち」という名前から「coricci」と呼ばれていたことが、アーティスト名の由来になっているそうです。
作品からどこか海外のアートのような雰囲気を感じていたので、イタリアで活動されていたと知って、なるほどと思いました。

私がcoricciさんの作品を好きなのは、単純に「猫が描かれているから」というわけではありません。
猫と静物を組み合わせた構成だったり、色の使い方だったり、スタイリッシュなのにどこか遊び心があるところ。
そして、猫の動きがとても自由で、しなやか。
そのバランスが、なんだか自分の好みにぴったりなんです。

例えば、シャツの中から猫が顔を出している作品。
これもとても好きで、デジタルで見ながら「欲しいな〜」と思ってしまいました。
ところが、実際に原画展を見ていて、一番目に留まったのは別の作品でした。
猫たちのシルエットが、ひとつの大きなモチーフのように描かれている作品です。

こちらの右下の作品。
深いブルーで力強く表現された猫たちは、それぞれ違う動きをしているのに、どこか連動しているようにも見えます。
猫のしなやかさや、優雅さ。
そして、余計なものを削ぎ落としたようなシンプルさ。
私はこの一枚に、とても惹かれました。
以前、家にマティスの切り絵のポスターを飾っていたことがあって、それもとても気に入っていました。
今回この作品を見ていて、
「もしかすると、私はこういう究極にシンプルなものが好きなのかもしれない」
と、あらためて思いました。

そして、今回もうひとつ感じたのが、やっぱり原画は違うということ。
アクタスにはいろいろなインテリアポスターも飾られていましたが、デジタルの画面で見ているときには、そこまで意識しなかった違いが、実物を見るとよく分かります。
ポスターはどうしても平面的。
一方で原画には、筆の動きや絵の具の重なり、微妙な凹凸など、実物でしか感じられない質感があります。
だからなのか、原画はいつまでも眺めていられるような感覚がありました。
インテリアの中にアートを取り入れると、空間の印象は大きく変わります。
一枚の絵があるだけで、その人の個性が感じられたり、部屋に強い印象が生まれたりする。
でも、アートは単に「部屋をおしゃれに見せるためのもの」ではないと思っています。
実用的なものではないからこそ、そこには少し贅沢な余白があって、自分が本当に好きなものを選ぶことで、部屋そのものを「自分の大好きな空間」にしていける。
それは、インテリアをかっこよく見せたり、写真映えさせたりすることとは、少し違うものなのかもしれません。
毎日暮らす場所に、自分が心から好きだと思えるものがある。
それだけで、暮らしは少し豊かになる気がします。
今回の原画展を見て、私自身も改めて、そんなアートのある暮らしっていいなと思いました。
原画展は9月初旬頃まで開催されているようです。
新宿へ行かれる機会があれば、ぜひ実物を見てみてください。
デジタルやポスターで見るのとは、きっとまた違った魅力を感じられると思います。
I recently visited ACTUS Shinjuku to see an original art exhibition by Japanese artist coricci, whose work I have been following on Instagram for some time.
I have always loved the way coricci combines cats with still-life elements, using stylish compositions, beautiful colors, and playful movements. Although I expected to love the paintings featuring cats, the piece that caught my attention most was a work depicting several cats in deep blue silhouettes.
The cats move in different directions, yet somehow seem connected as one composition. Their graceful and fluid forms, together with the simplicity of the design, reminded me of how much I love Matisse’s cut-outs.
Seeing the original works also reminded me how different original art feels from posters or digital images. The texture, brushwork, and depth of the artwork make it something you can keep looking at.
I believe art can do much more than simply make a room look stylish. Because it isn’t something practical, it can bring a sense of richness and individuality to a space. Choosing something you truly love can transform a room into a place that feels deeply personal and special to you.
It was a wonderful reminder that having something you genuinely love in your everyday surroundings can make life feel a little richer.
The exhibition is scheduled to run until early September. If you happen to be in Shinjuku, I highly recommend seeing the works in person. They have a completely different presence from what you see on a screen or in a poster.
